純粋理性批判入門書コース用カンペ 1章
プレゼンテーション機能を使って読むことを想定。
第1回 近代哲学の二大難問
十年の沈黙を破って出版された大著
カントという人物の紹介
カントが生きた近代ヨーロッパ
哲学史における2つのピーク
商業の発展 -> 価値観の多様化・衝突 -> 合理的な共通理解
哲学、自然科学
近代哲学が直面した二大難問(の1つ目)
人間の自由や道徳の根拠
「心」すらも決定的なのか?
デカルト・物心問題・自由意志
主観と客観は一致できるか(二大難問の2つ目)
主観はどうやって客観的世界に一致する知を獲得できるのか?
主客一致の問題
デカルト「我思う故に我あり」「神の存在」
カントを震撼させたヒュームの警告
ヒューム「客観は習慣的にそう信じてるだけ」
因果関係の否定
カントは何を「批判」したのか
批判=吟味(❌否定)
『純粋理性批判』=理性を正しく使用するために理性の能力を吟味
純粋=経験から得た知識を含んでいない
理性=人間の認識能力(広義)、推理する能力(狭義)
主観の共通規格は存在する
カントによる客観性の再建戦略
①客観世界そのもの(物自体)と主観は一致しないと認める
②みんなの主観は一定の共通規格が存在する
感性と悟性の働き
カントの「人間の認識論」
物自体 --(感性)--> 直観 --(悟性)--> 判断
感性
物自体と感覚器官が接触し、感覚を受け取る
感覚を「空間」と「時間」という枠組みで整理(直観)
悟性
直観を概念で整理・統合して「判断」をもたらす
コペルニクス的転回
ふつう「客観->主観」
カント「主観->客観」
ア・プリオリな枠組みが客観を作り出す
認識が対象に従うのではなく、対象が認識に従う